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2011.06.29 (Wed)

ヨリックの散歩道 金澤008 氷室饅頭

旧暦六月一日、この日は氷室開きの日です。
江戸時代、殿様がたは氷をお召し上がりになりました。庶民はどうしたかといいますと
「氷室饅頭 ひむろまんじゅう」というものを食べたのです。

兼六園の東のはずれ、金澤城としては東の防備拠点となる山崎山があります。
山崎山・新緑

兼六園が庭園として整備された時代には、もう日本国内での藩と藩の戦争などと
いうことはなくなって、見張りのための砦なんてものは要らなくなってしまった。
そこでこの山の麓に大きな穴を掘って「氷室」というものを作りました。冬の間に
大量の雪を蓄えて凍結させた。それを夏になると切り出して、早馬で将軍家へ、
そして江戸詰の加賀の殿様へ献上しました。
殿様という階級は、明治初年にはなくなってしまいましたが、氷室饅頭を食べる
という伝統だけは庶民の間に今もずっと……連綿と!……続いております。

新暦になってからは、一月遅れの7月1日が氷室饅頭の日となりました。
氷室饅頭・看板

6月末になるとお饅頭屋さんの店先にこんな看板が立つのです。
私の勤め先でも6月末になると氷室饅頭を注文する回覧が回ってきて、事務職員が
数を聞いて回るのです。みなさん50個とかもっとたくさんの数を注文して、
7月1日になると勤め先には饅頭の入った大きな箱が届き、皆さん嬉しそうに
持ち帰って、家族みんなで召し上がるのでした。
私も子供の頃はご飯なんか食べないで、このお饅頭ばっかり食べていました。
氷室饅頭と竹輪
氷室饅頭の写真を載せておきます。
氷室饅頭・窓際
白と、薄い赤と、薄い青の三色です。糀をわかして作った酒饅頭で、もちろん
アンコが入っていて甘い。
上の写真には竹輪も添えられています。きっと饅頭ばかり食べていると
動物性タンパク質が不足するといけないという、昔の人にもそういう知恵はあった
のでしょう。よそ様に贈る時には竹輪を添えるという習わしがあったのでした。

氷室饅頭は期間限定発売です。7月1日、金沢へ行ったら是非買って食べましょう。


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