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2018.02.24 (Sat)

泉光院の足跡 289 光明真言

奥の院の方へ向かいます。高野山一の橋
右の写真、一の橋を渡ると、両側は大きな杉林の中に20万を超えるという墓石群がぎっしりと詰まっています。
ここから2km(18丁)の一番奥の所に弘法大師の御廟があって、10世紀頃、ここに弘法大師がいて、諸佛の集会所になっている、という奇妙な信仰が生まれて、皇族・貴族の參詣が盛んになったのです。
鎌倉時代になるとここに墓地を作るのが大名の間に流行して、江戸時代になると大名のお墓は殆ど全部ここに揃っているといってもいい有様になってしまいました。
高野山奥の院参道
徳川幕府は、特に外様大名の財力消耗を計るためにもここに大きなお墓を作るようにさせたとも言われているのです。
徳川御三家はもちろん、仙台伊達、加賀前田、薩摩島津、長州毛利、陸奥南部、筑前黒田、といった雄藩、戦国大名の武田信玄、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉、石田三成、真田幸村、少し下って浅野内匠頭、井伊掃部頭直弼、etc. さらには初代市川團十郎といった超有名人のお墓が全部あるのです。
右は加賀前田家の墓所。高野山前田家の墓



ワタクシは金澤生まれなので加賀前田サンというとちょっと近親感があるのでつい写真を写しておいたのでした。

墓石は五輪塔の形式です。左の絵を参照。
五輪塔


上から空輪(団子)、風輪(半月)、火輪(三角)、水輪(球形)、地輪(四角)という順になっています。
高野山奥の橋
お墓を見ながら歩いているうちに一番奥の御廟橋(左の写真)の向こうに燈籠堂が見えてきました。

右が燈籠堂の裏から見た御廟の門。この門の奥に三間四面、檜皮葺。宝形造りの御廟があるのです。
高野山奥の院燈籠堂御廟


燈籠堂の周囲にはたくさんの人が寄進した燈籠がいっぱいぶら下がっていて、地下にはこれも寄進した御札のようなものがぎっしりと詰まっています(キチンと番号順に並んでいて、お金を納めた人の名前が書いてあります)。なにしろお金の要るお寺であって、ワタクシのような貧乏人にはまったく無縁のお寺のようでした。

もとへ戻りましょう。ちょっと目立たない所にあるので誰も行かないのだが、高野山大学の隣のような場所に金剛三昧院というお寺があります。
高野山金剛三昧院多寶塔
北條政子が夫源頼朝の菩提のために建てたお寺です。
左の多寶塔は石山寺の多寶塔に次ぐ2番目に古いもので國寶指定。とても安定感のある立派な多寶塔です。これは忘れずに見ておきましょう。中には運慶作と伝える木造五智如來坐像も安置してあるというのですがこれは見ることができませんでした。

高野山は女人禁制のお寺だったので、それが解禁になる明治五年(1872)は女性の入山を厳しく取り締まっていて、女人堂というお堂の所までしか入れなかったのでした。
右が女人堂。高野山女人堂

ここへ行くには高野山ロープウエイに乗って終点から女人道を歩くといいのです。でもここにはあまり重要でない佛像しか置いてないし、御札などお土産物を買うだけの場所になっています。

泉光院は、…予回國諸山一見するに高野に似たる所もなし。日本第一の靈場也。…と書いているのはまことにその通りで、寺域の広大なことや、膨大な墓石などちょっと外には例がない場所になってしまっているようです。
高野山金剛峯寺はとても大きいお寺ですので、なるべく自分で隅々までシッカリ見ることをおすすめします。
…高野山一句、 あゝ不思議ヲンアボキアと呼子鳥 …と相変わらず下手な句を作っているのだが、このヲンアボキアという言葉は真言密教でよく唱えている「光明真言」という呪文のようなものです。今でもお葬式の時など聞くことが出来るから知っている人もいるでしょう。
光明真言

オン アボキャア ベイロシャノゥ マカボダラ マニハンドマ ジンバラ ハラハリタヤ ウン 
と梵語のままで唱えるのですが、大雑把な意味は、
「オーン 宇宙に充満する大日如來よ 我らに知恵と慈悲と光明を差し伸べ給え フーン」というような意味らしいです。
今でも四国八十八ヶ所巡礼の人は、般若心経と一緒に唱えます。
関係のない人はこんなものは覚えない方がヨロシイかと思います。こういうおまじないのような言葉は、その道の人には重要なのかも知れないが、普通の人には無意味な言葉ですから。
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