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2018.04.06 (Fri)

金澤の食べ物 春03 岩魚

犀川の近くで育ったヨリックにとって、犀川という川は懐かしい川です。
室生犀星もこの川の畔、雨寶院というお寺で二十余年の春秋をすごして詩人というものになり、こういう詩を残しています。

    犀  川

  うつくしき川は流れたり
  そのほとりに我は住みぬ
  春は春 なつはなつの
  花つける堤に坐りて
  こまやけき本のなさけと愛を知りぬ
  いまもその川のながれ
  美しき微風ととも
  蒼き波たたへたり

ワタクシも20余年をこの川の畔で生きていたのでしたが、いまはふるさとの地を離れて異土に老残の姿を曝しているので、犀星のこのような詩が心に響きます。

  ふるさとは遠きにありて思ふもの
  そして悲しくうたふもの
  よしや
  うらぶれて異土の乞食(かたゐ)となるとても
  歸るところにあるまじや   ………

犀瀧地図

犀川をずっと遡ると犀瀧という大きな瀧があって、そこは人もなかなか寄せつけない所だ、という伝説がありました。伝説というものは魅力のあるものでして、人を寄せつけない、と聞けば無性に行きたくなるものであります。ある時ワタクシの勤め先の数人でそこへ行くことにしました。

犀川はその源を石川県と富山県の県境に聳えている、見越山(1621m)、奈良岳(1644m)、奥三方岳(1601m)に囲まれたあたりに発します。右の地図、右下の方に小さく赤丸をつけたのが「犀瀧」。そこから左上に向かって延びている線が「犀川」。金澤市街中心部は犀瀧のある場所から北北西に25km程の場所になります。
この地図で一番左上隅のあたりが、覗という地名の村落があってそこまでバスが行きますからそこがスタートになります。
犀川上流河原
道がある間は道を歩けばいいのだが、沢登りというのは道のない所を歩くのが常なので、こういう広々とした河原を歩くことが出来る間はとても気持ちがいいのですが、次第に渓谷は狭くなってきます。
日も暮れてくるので、その前に寝る場所を捜さなくちゃなりませんし、食べる物も採らなくちゃなりません。

このあたりの山や谷には自然の恵みというのか、食べる物はとてもたくさん採れるのです。春にはワラビ、ゼンマイ、ウド、フキ、といった食べられる野草が採れますし、秋になるとキノコやクリ、クルミ、それにアケビは到る所にぶら下がっています。お魚も、イワナが(昔は)たくさん釣れました。
だから山の人たちはいろんな所に小屋を造っておいて、採ったそれらの食べ物を、茹でて乾燥して、商品にして市場に出せるように山中の小屋で加工をしているのです。イワナなども焼いておけば日持ちもしますし、たくさん釣っても運搬に便利です。そしてそういう小屋をワタクシたちは一夜のねぐらに借用して、山中をウロウロするのでした。犀瀧森本魚釣り

日の暮れる前にお魚も釣っておきましょう。

犀瀧泊まった小屋
泊まった小屋と、泊まったメンバーたち。ワタクシは右から2番目。

犀瀧鮎とヨリック



お魚がたくさん釣れるとウレシイ。
お魚を見上げて喜んでいるのはヨリックその人であります。



犀瀧小屋の中



小屋の中は広々としているし、大きな囲炉裏もあるし、タキギもたくさんあるのです。飯盒でご飯を炊いて、釣ったお魚を焼いて、腹一杯ご飯を食べて、、囲炉裏の廻りで寝袋に入れば安眠熟睡疑いなし。

ここから先はいよいよ本格沢登り。


右の大きな石の上から下へ降りて、真ん中の岩の下の隙間から左の岩へと移動するのです。
犀瀧巨岩を通る

落ちたら命はありません!


犀瀧雪渓



ここまで来ると雪も残っております。これだけの厚みがあれば上を歩いても絶対安全。落ちる心配はありません。川の水は岩の下や雪の下でゴウゴウと響いています。
犀瀧正面

目指す瀧が見えてきました。大きな瀧です。


もっと近づいてみましょう。

犀瀧側面

立派な瀧ですねぇ。
しばらくは呆然と眺めておりました。





滝の脇を上がってみるともうそこは岩ばかり。
犀瀧瀧上

これで今度の犀瀧見物の旅は終わりました。



もう少し高い所へ登ってみました。
向こうに見える山は口三方岳。犀瀧口三方岳

その左にまだ真っ白に雪をかぶった白山があるのだが綺麗には写っていませんね。

口三方岳の向こう側には実は「石川県石川郡河内村字下折( かわちむら あざ そそり )」(今は石川県白山市河内町下折、と呼び方が変更になってしまった)という今はもう廃村になってしまったかも知れないのだが、むらがあるのです。そしてそこはワタクシの母親が生まれ、死んだ(そしてワタクシもそこで生まれた)村なのであります。ワタクシの記憶のために書いておきます。先に載せておいた地図の一番左下に小さく赤丸をつけておいたのが下折という村の場所。
ワタクシのブログ、正式名称である 《http://azasosori.blog.fc2/》もこの下折という村の名前から取ったのでした。
いわなの骨酒L


お待たせしました。
この項の題目である「岩魚」です。
焼いてお酒を入れた「骨酒」です。
お酒がグッと美味しくなります。

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